
寝具次第で骨盤に変化がある
4)寝具選びで寝姿勢が決まる
寝具の中で一番重要なのは敷き布団(ベットマット)の固さです。
ふとんを選ぶときは、その人の寝方に合わせて選ぶという人もいるでしょう。横向きで寝る人は少し柔らかめのふとんを選ぶ、といった具合です。ところが、こういった選び方は、悪い寝方をより固定化させてしまい、歪みを大きくしてしまう原因になります。ですから、寝具選びは正しい寝方の事を考えて選ぶようにするのです。それでは良い寝具の選び方を紹介しましょう。
・仰向けで休む時に、腰の下に手の平が入るくらいの隙間があること。
背骨にはS字の曲湾があります。このS字を適度に保つのが寝具選びで大切なポイントなのです。布団が柔らかすぎた場合、お尻が沈み込むので腰の下の隙間はほとんどなくなり、また、固すぎると逆に隙間が広がります。これが寝姿勢を崩し、寝返りを多くする原因となるのです。
寝返りは1日に5〜10回、多い人は30回も打つといいますが、寝返りが多いほど疲れは取れにくくなります。歪みが少なく寝具がぴったり合う人は、一度も寝返りを打たない事もあります。寝具選びは腰の隙間に着目して選ぶようにしましょう。
5)寝具の手入れはしっかり
寝具の手入れは、1に清潔、2に乾燥です。敷き布団は定期的に日干しにし、掛け布団は陰干しにする。これは寝ている時に大量の汗をかくからです。湿気がこもると、余計な熱を溜め込んでしまったり、冬場だと冷えの原因になったりもします。
ベッドは布団の上げ下げなない分楽に感じますが、実際は布団の方が楽かもしれません。なぜなら、あの重いベッドマットに大量の湿気が溜まるからです。そこで、1週間に1回はベッドマットを立てかけて湿気を取り除くようにするのです。そうしないと、夏は暑苦しく、冬は寒いベッドになってしまいますし、ベッドマットの中でカビが生えるかもしれません。
また、ベッドマットを3カ月に1回はローテーションさせる必要があります。ベッドマットの中はコイルが詰まっていますが、長く使っているとお尻や頭などを支える部分が重みでつぶれていきます。ベッドマットを敷きっぱなしにしていると、こういった部分が凹んでしまい、その凹んだ形に体型を変えてしまうのです。そこで、3ヶ月ごとに上下・裏表の向きを替え、丁度1年で1周するようにします。すると、ベッドマットの寿命も長持ちしますし、凹みから来る体型の固定(凹みの部分にお尻が入り込み出っ尻にする)を予防できます。
また、ぜんそくやアトピー性皮膚炎といったアレルギー体質の方にもベッドはお勧めできません。ベッドの下はなかなか清掃が行き届きませんし、布団以上に湿気がこもります。アレルギー体質の方がベッドを使う場合は、こまめな掃除と手入れを忘れないようにしてください。
こういった事を考慮することで骨盤矯正は自分で行うこともできるようになるのです。