
出産から幼児期は女性が最も大変な時期といえます。
産後から幼児(就学前)の期間は女性にとって大変な時期です。その期間のご主人の家事や育児の協力について少し書いていきたいと思います。
産後の期間どう過ごすかを考えていく上でとても大切なことは、夫婦で手を取り合って産後の問題を乗り越えることです。ボディメイキングは単なる美容の問題ではなく、育児体力を養ったり、尿漏れやおなら漏れなどといった出産から10年経った時点で起こり得る将来的な問題を解消するためにも必要です。そして、もう一つ大切な事があります。それは夫婦の絆をより高める事です。
最近のメディアは、「育メン」とか「家事メン」と呼ばれる、家の事を "積極的" に関わろうとする男性が増えたと言います。内閣府の調査によると「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである」という考え方は平成24年の調査では51.6%が賛成でしたが、 平成26年には44.6%と大きく減っており※1。男性も家事に参加するという意識は芽生えているように表面的は見えます。
ですが6歳までの子供を持つ、共に週に40〜48時間就労している夫婦の家事・育児割合を見てみると、男性の負担率は平成18年の16.9%から平成23年の20.2%と微増しかしていない※2 のです。実際の家事・育児時間を見てみると1週間でたった1分しか増えていのですね。夫婦が同じ時間、会社で働いているにも関わらず家事の8割は女性が負担しているという結果だったのです。
こういった相談を受けるときに男性側から聞こえてくるのは家事や育児について「手伝う」とか「協力する」という言葉を耳にします。ですが、この意識は家事や育児は女性がするもの、という意識から生じるセリフなのですね。会社などで、夫婦が同じ時間働くのであれば、家事の主体は女性ではなく、夫婦同じ時間行なうべきものと考えます。
産後から幼児の育児が大変な時期は「どれだけ主体的に家事や育児をできるか」、を男性が積極的に考え、実行していってもらいたいと思います。
※1 「女性の活躍推進に関する世論調査(平成26年)」 内閣府
※2 「社会生活基本調査」 平成18年及び平成23年 総務省