無資格者による赤ちゃんの施術は怖いのです
『ズンズン運動』4か月の乳児死亡!NPO代表「私の施術が原因ではない」
http://www.j-cast.com/tv/2014/09/09215349.html
「首をひねるなどズンズン運動といかいう施術の最中に生後4か月の男の乳児が呼吸停止状態になり死亡した。乳児が亡くなったのは今年6月(2014年)、大阪市内にあるNPO法人の事務所で、関係者によると「代表の女性が赤ちゃんを床の上にうつ伏せに寝かせ首をひねっていた。開始から45分後に呼吸が止まり、6日後に死亡した」という。解剖の結果、乳児の死因は脳に酸素が十分にいきわたらなくなる低酸素脳症による多臓器不全だった。」
という記事があります。この記事で一番怖いのは、この施術を行ったNPO代表が
「私の施術が原因で呼吸が止まったというふうには考えられません。ズンズン運動をすることで息が止まるわけではなくて、関係なく息がとまることがあるということです。医学的知識はないわけですし、わからないです」
と言った点です。
「医学的知識はない」と言い切ったのが怖いのです。
斜頭症の施術は医療施術です。日本では整体師やカイロプラクティック師と呼ばれる人たちが行ってよいものではありません。日本では法制化されているものではありませんから、極端な話し、小学1年生のお子さんが「僕は整体師です!」といって、明日から営業を始めても日本では問題がないのです。
時折、海外で学んできたという方もいるようです。学ぶことは悪くありませんが、海外で資格を取ってもそれはその国で有効なものであり、日本では無資格と同じです。赤ちゃんに施術を行うのであれば、日本の資格を取るのが最低限必要なことだと思うのです。
実は、こういった整体やカイロプラクティックによる赤ちゃんの施術事故は少なくありません。試しに「赤ちゃん整体」と検索してみると、私の治療院以外はほぼ、無資格者です。「斜頭症」も同じ。無資格者の場所がいろいろ出てきます。
大切な赤ちゃん。特に新生児や乳児期と言った非常に構造的にも弱い赤ちゃんの施術を任せるのなら、最低でも日本の医療国家資格を持った人を選んで欲しいと私は強く思います。