
斜頭症は原因によって応対が変わります
斜頭症の原因にはいくつか考えられますが、現在、最も多いのは位置的頭蓋変形症(頭位性斜頭症)と呼ばれるものです。
少し古い統計ですが、2004年5月のオランダの論文ですが、出生時に斜頭症で生まれた赤ちゃんは6%でしたが7週間後には22%の赤ちゃんが斜頭症になっていました。
この論文が示すのは、斜頭症の主な原因は赤ちゃんの頭の位置であることを示唆しており、こういった出産後の赤ちゃんの頭の位置によって生じる斜頭症を「位置的頭蓋変形症」(一般には、頭位性斜頭症)といいます。
そして、この位置的頭蓋変形症は出産プロセスで起こる斜頭症よりも3倍近くも高いことがデータから読み取ることができます。また、この出生後の位置的な斜頭症と出産プロセスで起こる斜頭症はその原因が全く異なることから、区別して対応すべきものであることもこの論文は示しています。
もう一つ、論文から分かることは、生まれた時に斜頭症でなくてもその後の生活によって斜頭症になる(=斜頭症は進行する)ことが分かるのですね。ですから、現時点で斜頭症でなくても、予防的育児を行う必要があるのです。
そこで当治療院では、
・予防的育児の普及
・斜頭症の原因別による施術
・進行を防ぐためのセルフケア
などを同時に行うことでより効果的な施術にするとともに、元に戻りにくい、正しい状態を持続しやすい施術にしていこうと考えているのです。
こういった観点から、施術にお越しの際は出生時の状況などを伺いますので、あらかじめまとめて頂けますと大変参考になります。ご協力のほどよろしくお願いいたします。