
妊娠期や生後3か月までなら予防できます
最近では斜頭症という言葉が少しずつ認知されてきたようで、
「妊婦ケア」に通われる方から、
「斜頭症は予防できますか?」
という質問を受けるようになりました。
私は斜頭症で悩まれる親御さんを減らすために、
長年、その予防策の普及活動を続けているのですが、
実は妊娠中から斜頭症というものは予防することができます。
そして、生まれてから3か月以内に斜頭症対策を行うことで、
発生率を下げるだけでなく、斜頭症になったとしても
その変形度を抑えることができるのです。
そういった当治療院の主張を裏付ける論文が2015年6月に出されました。
"Preventing deformational plagiocephaly through parent guidance: a randomized, controlled trial."
という論文です。
この論文によると早期に両親に対する教育的介入を行うことで、
斜頭症の発生率と重症度の両方を軽減させることが書かれております。
実は、斜頭症というものは「発生は誰にでも平等に起こる」ものではありません。
頭の形が変形してしまう原因がはっきりしていることが多く、
そのほとんどが事前に予防することができるのです。
ですから、これから出産される方やまだ低月齢のお子さんをお持ちの方は、
是非、斜頭症を予防するための生活を育児に取り上げて欲しいと思います。
当治療院では毎月、この斜頭症予防講座を開講しています。
講師は多くの場合は総院長の山田が受け持っています。
妊娠期からできる斜頭症予防法をしっかりと覚え、
お子さんに「まんまる頭」をプレゼントしてあげてください。
文責:山田光敏
この文章には著作権があります。引用・転載などはお断りいたします。2015年10月1日